住まいの断熱にはレベルがある?
住宅性能の中でも特に注目されているのが「断熱性能」。
そんな断熱性能にも段階があることをご存知ですか?
現在は、国からも断熱性能の高い住まいが推奨されていますし、これを知らないと残念な家づくりになってしまう可能性も…。
今回は「断熱性能等級」について、ご紹介します。
断熱性能等級とは
住宅の断熱・省エネ性能を評価する基準で、等級が高くなるほど断熱性能が優れていることを表します。
簡単に言ってしまえば、「どれだけ熱を逃がさない住宅なのか?」を分かりやすく段階評価で分けたもので、熱を逃がさない住宅=高断熱・気密性の高い住宅=断熱性能等級の高い住宅ということです。
参照:国交省ホームページを元にヤママン作成
国交省が制定した当初の1~4等級に、2022年に5~7等級が追加され、現在は1~7等級の基準となっています。
※6~7等級は戸建てのみ対象
※同じ等級でも地域によって基準値が決められていますので、確認が必要です。
2025年には等級4が、一般住宅の最低基準になることも決定しており、今後、新築や増改築の際には基準を満たす性能向上の工事が必須になってきます。
等級って何で決まるの?
等級は「UA値」(ユーエー)と「ηCA値」(イータシーエー)いう数値で決まります。
UA値とは…
室内と室外の熱の出入りのしやすさ➡家の外皮(窓・壁・天井など)がどのくらい熱を通しやすいかを表す数値です。
数値が小さいほど断熱性能が高い。
ηCA値とは…
太陽からの日射熱の室内への入りやすさの数値
数値が小さいほど省エネ性能が高い。
また、同じ等級でも地域によって基準値が決められていますので、確認が必要です。
参照:国交省ホームページ
参照:LIXILホームページ
例えば…埼玉の場合
等級5 → UA値 0.6 ηCA値 3.0
等級7 → UA値 0.26 ηCA値 3.0
UA値が低い方が、断熱性能が高い住宅となるので、等級7の方が断熱性能が高いということになります。
断熱性能が高い住宅のメリット
断熱性の高い家は、室内の温度が外気の影響を受けにくくなるため、冷暖房効率が上がる省エネ効果や・健康被害の軽減など快適な暮らしの実現に繋がります。
例えば・・・
■ 室内の快適な温度を保ちやすくなる
■ 冷暖房のエネルギー消費量を抑え、光熱費を節約できる
■ 部屋間の温度差が小さくなり、ヒートショックのリスクを軽減できる
■ 足元の冷えや健康リスクの低減
■ 快適に住むことが出来て、住宅の寿命が延びる
こちらはヤママンの家づくりでもご紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。
断熱性能の高い住宅のデメリット
断熱性能の高い家にしたい!という反面、やはり1番気になるのは予算と工事費。
断熱材や窓に断熱性能が高いものを取り入れるのはもちろん、その他の設備投資、精度の高い設計・施工が必要になってきますので、コストが高くなることも否めません。
ですが、将来的な長い目で見たときに、省エネ、健康、快適な暮らしの実現をトータルで考えていただくと、初期費用が必ずしもデメリットでは無いとも言えます。
ますは予算や見積等、施工店にしっかり相談・確認することが大切です。
新築購入の方は特に要注意!!
住宅を購入する際に「住宅ローン減税」という制度があります。
住宅ローンの負担を軽減する制度ですが、実は、ここに断熱等級が大きく関係してきます。
2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅では「省エネ基準への適合」が住宅ローン減税の条件になります。
つまり、断熱・省エネ基準を満たしていない新築住宅では住宅ローン減税の対象とならず利用できないので、ご注意を!
まとめ
断熱等級については、ご理解いただけましたでしょうか?
現在では、高断熱・高気密で、省エネ、健康、快適な住まいが主流となってきています。
皆さんが家づくりを検討する際の参考にしてみてください。
ヤママンリフォームでは、補助金の対象工事になる場合は活用したプランでのご提案や、ローンや資金のご相談もまとめて対応しております。家づくりで不安なこと、分からないこと等、遠慮なくご相談ください。
高断熱の住まいづくりについては、今後も随時ご紹介していきます。
皆さんの長い暮らしを支える住まいをより良いご提案でお手伝いさせていただけたら幸いです。
はじめましての皆様へ